オーディオインターフェイス US-322  DSPエフェクト(コンプレッサー)基本設定

2017年12月06日
  • 今回はレコーディングやゲーム実況などで重宝するオーディオインターフェイスUS-322のエフェクト設定を紹介します。

    このオーディオインターフェイスUS-322は、本体内にDSPミキサー、DSPエフェクトを内蔵しており、様々な利用環境に柔軟に対応できる優秀なオーディオインターフェイスです。現在販売は終了していますが、amazonなどではまだ販売しているお店もあるようなので是非お試しあれ。


    TASCAM オーディオインターフェイス DSPミキサー搭載 96kHz対応 USB2.0 US-322

    コンプレッサーとは

    COMPRESSOR(コンプレッサー)とは音を圧縮するエフェクターです。例えばですが、運動会などで学生の先制はしっかり聞こえるのに、校長先生の挨拶は聞き取れないといった経験はありませんか?これはマイクが拾った音をそのままスピーカーから出しているため、音の強弱がそのまま聞く人に伝わります。当然ですが小さな声は小さく、大きな声は大きく聞こえる事になります。一方テレビ番組などではこのコンプレッサーを強力にかける事によって、音声レベルを一定に保ち小さな声は大きく、大きな声は小さくし、視聴者にとって最適なレベルで音声を発信しています。ようは音の強弱を潰して、同じ音量で出すと言った方が分かりやすいかもしれません。また、このCOMPRESSOR(コンプレッサー)は音楽などのレコーディングの場においてもとても重要視されていて、圧縮する機器や設定によってアーティストのクオリティーが大きく変わるとして、スタジオやエンジニアの中では数百万かけてこだわっている方達がいるほどです。

    DSPエフェクトによるCOMPRESSOR(コンプレッサー)

    US-322に内蔵されているDSPエフェクトはパソコン上の専用ユーティリティーで操作する事ができます。今回はそのエフェクトの中でもマイク録音の際に欠かせないコンプレッサーの基本設定について説明したいと思います。

    1.US-322操作パネル


    まずはタスクビューからUS-322操作パネルを開きます。上部にINTERFACE,MIXER,EFFECTSとタブメニューがありますが、その中からMIXERをクリックします。今回はAnalog 1にダイナミックマイクを接続すると想定します。事前に本体での入力レベルの調整を完了している事が重要ですので、詳しくはオーディオインターフェイスのマイク入力レベル調整(ゲイン)の基礎も合わせて読んでください。

    2.DINAMICS EFFECTSのCOMPRESSORを選択


    Analog 1のチャンネル上部にあるAnalog 1というボタンをクリックしてください。青い線が最上部のエフェクトメニューにつながるはずです。次に最上部DINAMICS EFFECTSのメニューからCOMPRESSORを選択してください。US-322は一度に一つのDINAMICS EFFECTSしか利用できません。

    3.EFFECTS画面を開く


    エフェクト画面を開き、COMPRESSORタブをクリックします。下の「ON」ボタンを押してコンプレッサーを有効にしてください。これで、Analog 1に対してコンプレッサーが有効になりました。

    4.マイクで入力を確認


    マイクに向かって何かしゃべってください、メーターが上下すればコンプレッサーが有効になっている証拠です。もし入力が確認できない時には、マイクに向かってオーディオインターフェイス本体の入力ランプ(INPUT)が光事を確認し、パソコンの操作パネルのMIXERのAnalog 1に信号が来ているかを確認してください。

    5.THRESHOLD(スレッショルド)とGAIN(ゲイン)



    コンプレッサーの設定の仕方は様々ですが、今回はゲーム実況などの会話の録音を前提としていますので、音の強弱を一定に保つという設定のみで紹介します。今回使用する設定項目は下に並んでいる「THRESHOLD」「GAIN」になります。その他の設定は全体的なバランス感覚が必要なので今回は割愛ます。

    6.THRESHODを0dBに


    まずはTHRESHOLDを0dbBにしてください。上部青いグラフが正三角形のようになるはずです。まずはこの設定によって入力に対する圧縮をかけないようにします。THRESOLDとは、一定レベルを越えた信号に圧縮かける値であり、この値が大きくなるほど圧縮率が上がっていきます。

    7.をGAINを0dBに


    次にGAINを0dBにしてください。これによってコンプレッサーには入力された時と同等のレベルがコンプレッサーから出力される事になります。GAIN(ゲイン)とは元の信号に対してどれくらいの効果をかけるかの値となり、この値が増える事によってコンプレッサー内での処理が増加し、よりコンプレッサーに依存した音で出力されます。

    8.中程度の声でTHRESHOD値をGR-4dB位になるよう調整する


    ここからの調整・設定に関しては諸説ありますので、あくまでも私のやり方として紹介します。ゲーム実況などの感情の起伏が激しい音声の録音の場合、特に厄介なのが大きな声です。大きな声は人によってかなりバラつきがあるので、個人個人の声量に合わせて設定しますが、目的はレベルを一定にする事なので始めにその中間の声(少し大きめの声)で「あ~~~~~」と言いながら、THRESHOD値を少しずつ回していき、上部GRのメーターが-4dBくらいになるよう設定します。

    9.中程度の声でGAIN値を上げOUTPUTメーターを90%に引き上げる


    8の工程でTHRESHODによって音声が圧縮された分、上部OUTPUTメーターの値が下がったはずです。これでは録音データに最適なダイナミクスを与えられないので、ここでGAINを上げOUTPUTを上げる事で音声に最適なレベルを与えます。同じく「あ~~~~~」と言いながら、GAIN値を少しずつあげて、上部OUTPUTメーターが90%くらいまで振るよう調整してください。

    10.全音量で確認

    基本これで音声のレベルはある程度のコンプレッションがかかり、小さな声は大きく、大きな声は小さくなっているはずです。試しに小さな声でマイクにしゃべってください。小さな声でもOUTPUTメーターは80~90%になっていませんか?逆に大きな声を出してください。上部メーターのGR値が大きく下に振れてOUTPUT値は100%になっていませんか?これは小さな声はコンプレッションで引き上げられ、大きな音は自動的に圧縮された証拠です。

    まとめ

    今回はゲーム実況や生放送向けのコンプレッサーの使い方について説明しましたが、音楽レコーディングやライブなども音の入力バランスを整える基本設定は同じなので是非色々と試してみてください。



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